レーザーカッターとは

レーザーカッターはレーザーの光を用いて、アクリルや木材、紙、皮革、それから金属などの様々な素材に彫刻、切断(カット)、マーキングの加工をする工作機器です。3DプリンターやCNC装置と同様、コンピューターに接続されたデジタルな工作機器の代表格です。レーザーカッターはデータを読み込むことで、対象物に正確な加工を施します。そのため、3Dプリンターと同様に、ものづくり初心者でも簡単にものづくりをすることができます。

レーザーカッター加工の種類

・彫刻

彫刻刀で対象物を削り、目的の形状を造形していくように、レーザーの熱により、対象物を燃焼させ、削りだしていく加工方法です。

・切断(カット)

カッターで対象物を切断するように、レーザーの熱により、対象物を溶解させ、切断していく加工方法です。

・マーキング

レーザーの熱により、対象物の表面に加工する方法です。表面を溶かしたり、焦がしたりすることで、着色することも可能です。

レーザーカッターは、彫刻刀やカッター、電動のこぎりとは違い、力による変化や手動のために生じる寸法のずれなどはありません。ただし、中型・小型のレーザーカッターの場合、すべての素材に彫刻、切断(カット)、マーキングの加工を施せるわけではありません。

ABS樹脂、厚紙(紙)、木材、コルク、発泡材、皮革、布(ナイロンやシルク)は彫刻及び切断が可能ですが、アルマイト(アルミの表面加工)や銅、鉄、ステンレスなどの金属類は不可能です。それでも、上記の金属類にマーキング加工することが可能な機種もあります。また、PPC(塩化ビニール)は溶解することで発生するガスが原因でレーザーカッターのパーツが錆びてしまいます。そのため、使用は避けましょう。気になる機種で使用が可能な素材を知っておくことがレーザーカッターを運転し続けていく上で大切になっていきます。

レーザーカッターの価格について

レーザーカッターは小型の機種でも、100万円以上するものが大半です。そのため、用途や使用する環境、ランニングコストなどを考慮し、購入することが重要です。

レーザーカッターの選び方

レーザーカッターはカッターと言うものの、刃物等がないため、交換する必要のある消耗パーツはありません。ただし、レーザーカッターを使用するにはガスのチャージや使用する環境を整えることが必要になります。

レーザー光はレーザー発振器と呼ばれるパーツで生成されます。レーザー光の強いエネルギーはレーザー発振器内にあるガスを励起させることでつくられ、対象物に照射されます。そのため、ガスの補給が必要となります。また、レーザー照射は対象物を燃焼させるので、焦げた臭いをとる必要があり、また、切削する場合に生じる塵を排除する必要もあります。そのため、集塵・脱臭装置のフィルタ交換等もあります。その排気をどのように処理するのかも機種によって異なるので、確認する必要があります。

レーザー発振器は金属管やガラス管でできているものがあります。レーザー発振器にも平均寿命があり、どの程度で交換が必要になるか確認しておきましょう。機種の中には、レーザー発振器の交換が不可能な機種等もあるので、メーカーに問い合わせましょう。加えて、それぞれの機種で光軸を調整するメンテナンスが必要になりますので、アフターメンテナンスの充実度も購入の判断基準になるかと思います。

また、レーザーカッターを冷却する方法も空冷と水冷があり、それぞれ消耗の度合いや交換可否も異なります。レーザーカッターの加工サイズや価格なども重要な判断基準ですが、機種や使用環境、機種の運用について知ることが大切です。

レーザーカッター用のファイル形式(拡張子)について

レーザーカッターは小型の機種のものでも、1000dpi~2000dpiほどの解像度があります。そのため、レーザーカッターで使用するファイルは拡大または縮小しても画質が劣化しないベクトル画像のものが主流です。イラストレーターやカナダのソフトウェア会社であるコーレル・コーポレーションが提供しているベクトル画像編集ソフトcorelDRAWで作成したファイルを利用するのが一般的です。