アイディアとラップトップで新たな産業革命を

『フリー』や『ロングテール』など、秀でた千里眼で時代を読み解いてきたクリス・アンダーソンの著書『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる―』が発売されたのは2012年10月のこと。その頃から、3Dプリンターやレーザーカッター、それらに類するサービスなどが新聞やテレビなどで取り上げられ、国内のみならず、世界中でMAKERSブームが到来することとなりました。

魔法の箱と言われる3Dプリンターの低価格化が進み、3Dデータを作成する3D CADや3D CGもコスト面、機能面ともに手軽に利用できるようになり、それらを追うように、3Dプリンターなどの出力サービスも普及していき、3Dプリンターがなくとも、自分が欲しいものを手にすることができるようになりました。そういった市場や業界の変化がMAKERSブーム到来の背景にあります。

これらの新たなものづくりの環境により、これまで多くの資本を持つ大企業が独占してきた製造手段を小さな組織や個人でも持つことが可能になり、誰もがものづくりを行えるようになりました。「欲しい」か「いらないか」で製品や商品の開発を進めてきた大量生産・大量消費の製造業だけでなく、「こうなったら欲しい」に応えることのできる多品種少量生産の製造業も実現できるようになってきたのです。

画期的なアイディアや優れたアイディアに3Dプリンターで形を与え、インターネットを利用し、ワールドワイドに販売していく。これまで見向きもされなかった小さな組織やたった一人の人間がアイディアだけで、世界を振り向かせる時代がやってきたのです。そんな大それた話でなくても、自分で欲しいものを自分でつくることができるようになったのです。まさにそれが『MAKERS』著者、クリス・アンダーソンの言う「21世紀の産業革命」なのです。

ゼロからはじめるMAKERSへの道

しかしながら、秀逸で優れたアイディアだけではものづくりをすることはできません。もちろん、「こんなアイディアがあって、作って欲しい」と専門の業者などに依頼して、ものをつくることができますが、コストも時間もかかります。ちょっとの努力で、ものづくりの環境を手に入れることができるのであれば、自分でつくってみたいと思いますよね。

このサイトでは、「ものづくりを誰でもすることができるようになった」とは言うものの、何から始めればいいのかわからないというものづくり初心者の方が立派なMAKERSになるための第一歩を手助けする基礎知識や情報をまとめていきます。

そのため、ものづくりに関する知識や経験がある方はもの足りないと感じる内容になります。ものづくり初心者の方にとっては必要最低限の知識や情報だけをまとめていますので、「初心者だけど、まずはものをつくってみたい!」という方に最適な内容になっています。