パーソナル3Dプリンターについて

みなさんはすでに3Dプリンターがどういうものなのか、専門家並みに詳しくなくてもご存知かと思います。ものづくり初心者でも、3Dプリンターで出力してみたいと思っていたり、中には購入したいと思っている方がいるかと思います。そこで、3Dプリンターの機種について簡単に説明していきます。

今回取り上げる3Dプリンターはパーソナル3Dプリンタと言われる、ある程度安価な3Dプリンタについて紹介していきます。ものづくり初心者の方でも入手しやすい3Dプリンターです。また、ここでは、3Dプリンターの内容は簡単にまとめていきます。気になる3Dプリンターがあれば、ネット等で簡単に情報を入手することができますので、調べてみてください。

3D Systems社のCubeとCube X

3D systems

3D Systems社はアメリカの3Dプリンターメーカーです。3D Systems社が提供するパーソナル3Dプリンターの機種に、Cube(図/左)とCube X(図/右)があります。

CubeとCube X

CubeとCube XはABS樹脂あるいはPLA樹脂を溶かしながら積み上げていき造形していく(熱溶解積層法)3Dプリンターです。樹脂が熱で溶かされ、押し出されてくる部分をヘッドと呼びますが、Cubeはヘッドがひとつしかないのに対し、Cube Xはシングルヘッド、ダブルヘッド、トリプルヘッドとヘッド数が異なる3種類が提供されています。また、Cube Xは日本に販売代理店があり、希望小売価格はそれぞれ398,000円(シングル)、438,000円(ダブル)、498,000円(トリプル)です。Cubeは本体のカラーバリエーションが豊富で、Cube Xよりも安価なのが特徴です。

MakerBot社のReplicator2とReplicator2X

MakerBot

MakerBot社はReplicator2とその後継機種であるReplicator2Xを提供している3Dプリンターメーカーです。Replicator2とReplicator2Xも熱溶解積層法を採用しており、Replicator2はシングルヘッドでPLA樹脂のみに対し、Replicator2XはダブルヘッドでPLA樹脂とABS樹脂に対応しています。

Replicator 2Xの作品

また、MakerBot社では、Replicator2とReplicator2Xに出力するための独自のソフトウェア「MakerWare」も提供しています。Replicator2とReplicator2Xで3DプリントするためにはMakerWareが必要になります。無料で入手できるので、お使いのPCにインストールするだけです。

日本の3DプリンターメーカーオープンキューブのSCOOVO

scoovo

株式会社オープンキューブはSCOOVO C170というパーソナル3Dプリンターを提供する3Dプリンターメーカーです。多くのパーソナル3Dプリンターがヒーテッドベッド(加熱式造形ベッド)を使うのに対し、SCOOVO C170は安全性に優れる非加熱式ベッドを採用しているため、安全性がより高い仕様となっています。素材はPLA樹脂で、ヘッドは1つになります。高い精度を保ちながらも、機能面で他の機種と遜色がない上、ランニングコストや安全性などがしっかりと考慮された日本メーカーならではの3Dプリンターです。

3Dプリンターに関するサービスについて

世界中の人たちが3Dモデリングでどのようなものをつくっているのか知ることもものづくりにおいては大事です。インスピレーションから何か画期的なアイディアが生まれるかもしれません。そんな世界中の製作物を知ることができるサイトやその他の3Dプリンターに関するサービスについて紹介していきます。

Thingiverse

Thingiverse

ThingiverseはReplicator2、2Xを展開するMakerBot社が運営している3Dデータのサイトです。iPhoneケースやインテリア雑貨、芸術品など、あらゆる3Dデータが公開され、入手することができます。入手した3Dデータをもとに、3Dプリンターで出力した作品の画像をシェアすることもできます。3Dデータを入手し利用する前に、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(著作権)の表記がありますので、しっかり確認をしておきましょう。

shapeways

shapeways

shapewaysはワールドワイドに展開している3Dプリンターの出力サービスです。shapewaysのサイトから3Dデータをアップロードすることで3Dプリントをしてもらえます。製作物は国際宅急便で送られてきます。また、このshapewaysでは、作成した3Dデータを販売することができます。shapewaysでは、世界中の人々がMAKERSになっています。

さらに、shapewaysはおよそ30種類あるさまざまなアプリケーションを展開しています。「ShapeMe」は正面と横から撮った顔の写真だけで、画像のようなフィギュアを作成できるアプリケーションです。注文をすれば、あなたそっくりのフィギュアを作ることができます。

ShapeMeの作品

Statement Vase」は自分の好きな文字を入力して、花瓶がつくれるアプリケーションです。残念ながら、日本語には対応していないようですが、おしゃれな花瓶を作ることができます。

Statement Vaseの作品

3Dデータさえ作成できるようになれば、すぐにでもMAKERSになれる環境が整っていると思います。しかし、ものづくりはそこまで甘いものではありません。ものづくりは思い通りにいかないもので、試行錯誤を重ねた上で、プロダクトができていくものです。「失敗することが当たり前」と思うぐらいの方が良いかもしれません。今回紹介したサービスを見て、プロダクトイメージなどを膨らましてみましょう。